看護師の転職理由 離職する理由ワースト3についての考察

看護師の転職理由 離職する理由ワースト3についての考察

看護師が転職するのにはいくつかの理由がありますが、その中で最も多い3つの理由について考察します。
看護師が転職する理由は、

一位 給与が低い
二位 人間関係
三位 業務量が多い

となっています。

これは2019年8月30日から2019年9月2日に行われた看護師転職サイト『看護のお仕事』に登録する看護師176名によるWEBアンケートによる調査結果です。

四位以下は、「休みが取りにくい」、「結婚・子育て」、「キャリアアップしたい」、「残業が多い」、「通勤に時間がかかる」、「他にやりたいことがある」、「夜勤が辛い」とココまでが看護師の転職理由のワースト10となります。

まずワースト3の理由について、意外に思われる方がおられるかもしれません。

世間では看護師のイメージといえば、まず「食いっぱぐれのない職業」であり、「給料もそこそこ良い」というのが当たり前になっているからです。

しかし、病院、クリニック、介護施設などで働く看護師にとっては、「業務量の割に給料が少ない」という意見が多く見受けられます。

看護師の離職理由

看護師の給料が少ないと感じるのは何故?

まず「一位の給料が少ない」についてです。

看護師は女性が90%以上を占めていますが、その点を考慮すると実際の給料は同年代に比べて、高くなっています。

看護師の平均年収は各種の調査から、地域や勤務先によって差はあるものの平均で480万円程度(出典:『平成30年賃金構造基本統計調査』)です。

これは一般職の女性に比べるとかなり高いと言えるでしょう。

しかし、実際には看護師の仕事は肉体的、精神的にハードであり、更に夜勤手当、休日手当などが多くなる傾向から、一概には高いと言えないのではないでしょうか。

また看護師の給料は、若い時は高いけれども昇給が遅く、歳を取ってもなかなか上がらない「寝たきりカーブ」を描くという特徴もあります。

転職理由として、賃金に不満があるのは看護師だけではありませんが、業務量や休日の少なさ(勤務時間の多さ)との兼ね合いから、最も多い転職理由になることは納得できるでしょう。

ナースの職場の人間関係は難しい

看護師の人間関係に対する悩みは尽きません。

例えば、大きな病院の場合、看護部長、師長などの上司、先輩、同僚、後輩、その他の医療従事者とのチームワークが大切です。

年代も20代から60代まで幅広く、価値観が大きく違う同僚と付き合わなければなりません。

その中に一人でも気に入らない人がいれば、かなりのストレスが溜まってくるでしょう。

転職をすれば100%職場の人間関係が変わります。

新しい良い人間関係が築ける人であれば、転職も良いかも知れません。

業務量が多いのは看護師不足から

三位の業務量が多いというのは、看護師一人一人に割り当てられた仕事の量が多く、常に忙しい状態であることが原因です。

なぜそうなるのかと言いますと、一言で言えば、看護師不足だからです。

看護師不足についての現状ついては、厚生労働省の『第2回看護職員需給見通しに関する検討会』を読めばわかる通り、2025年に必要な看護師職員約196〜206万人に対して、2016年段階での看護職員就業者数は約166万人です。

その他実際には、看護師需給の地域格差、医療施設の労働環境格差もありますから、業務量が多いことについては、様々な視点からみていく必要があると言えるでしょう。